目次
DOD/NieRシリーズプレイ歴
ドラッグオンドラグーン(DOD)とNieRシリーズは以下のようなプレイ歴です。
DOD1
→DOD2
→NieR Replicant(PS3)
→DOD3(挫折して未クリア)
→NieR Re[in]carnation(iOS)
→NieR:Automata(Switch)
DOD3は、全く集中できず未クリアです。Eエンドの鬼畜音ゲーがあるそうなのですが、そこまで辿り着くことなくコントローラを置いてしましました。
NieR:AutomataはPS4等で当初リリースされた際に大変気になっていたタイトルだったのですが、仕事が忙しく据え置きゲーム機に手を出す余裕がなく未プレイのままでした。
今回、Switch版でプレイできるのが大変に嬉しく、サブクエストをじっくり進めつつ、ゆっくりスルメのように味わいながら進めています。
今日はAルートをクリアしたので考察と感想をまとめたいと思います。
クリア時の実況動画はこちらです。
Switch 版に思うこと
Switch 版に関してグラフィックはそれほど劣化を感じませんでした。フレームレートが30fpsらしいですが、私の環境や視力的には十分なレベルです。
普段からSteamなどで高フレームレートでプレイする人には気になるのかもしれません。
オープンワールドということで形式は相当に美しく、少しの間佇んでしまいたいほどです。
操作感に関しては、アクションゲームとしてキャラクター操作をもう少し繊細に動かしたいシーンがあるなとは思いましたが、これはオリジナル版もおそらく同じなのだと思います。
ただ、2Bも攻撃モーションや佇まいは大変に美しくて、もっと拡大して見たいなという気持ちにもなりました。
ポッドを「撫でる」ことで特定の会話ができるそうなのですが、switch版だとタッチパネルを触ることで撫でられます。しかし、ドッグ接続している場合には液晶を触れられないため、できないということになります。
ゲーム配信ようにドック接続で録画しながらのプレイなのですが、これができないことが残念です。確かに他にどうすればよかったのかがぱっと思いつきませんので、文句の言いようもありません。(ジョイコンをなんらか操作するとできる、とかがよかったのかな)
switch版では和装とコラボ衣装の白いコスチュームが追加されています。ポッドはNieR Re[in]carnationのママと運送屋に着せ替えできます。和装でプレイを続けましたが、違和感もなくかなり絵になるので、大変に気に入りました。
そして何より音楽がいい。オリジナル版のサントラも少し聞いていたのですが、プレイ中に流れるその音楽は気持ちを高めてくれる演出効果もあって大変各楽曲が沁み渡りました。
ストーリー(Aルート)振り返りと感想
ルートは2Bを主人公に機械生命体との戦闘を一旦の終結までを描かれていました。
ネタバレとなるので読み飛ばしたい方はブラウザを戻っていただきたいのですが、
機械生命体との戦闘の鍵は、機械生命体たちの相互ネットワークが肝になっていました。
その肝が新たに進化した機械生命体である兄弟アダムとイヴであり、アダムに関しては自らをネットワークから切り離し「死」という概念を味わうことを目的とするという、なんとも哲学的な「人物」でした。
弟であるイヴについては、兄を家族として慕い、愛ゆえのアンドロイドへの憎しみが増幅し強力なラスボスになるという立ち位置。
そして対するアンドロイドは9Sがまさかの汚染され、自我を機械生命体たちのネットワーク上に顕現させるという、なんともTechな展開でした。
ハッピーエンドということになるんだと思いますし、ここでやめても面白いという構成になっていました。
ただし、スクエアエニックス広報部からのメッセージがエンディング後に流れ、周回プレイを前提とされているというアナウンスを見てしまっては、多くの人は2周目をプレイせざるを得ないでしょう。
消化不良だったのは、A2が森の国での戦闘だけであり、意味深なまま立ち去り登場しなかったこと。サブクエストもストーリーを進めると進めなくなるものが多数あり、1周目だと強敵すぎてクリアできないクエストもあり、もっと楽しみたいと思わせる構成でした。
クリアできないのに受注だけさせるというのが、周回をしてもらうための工夫でもあるんですね。きっと。
生と死の哲学的物語
物語は本当に面白いと感じましたし、周回プレイで掘り下げるモチベーションが裕に生じるものでした。
エイリアンの襲撃によって数千年を経て人類が月に退避され(NieR Replicantで滅んだはずだが)、アンドロイド部隊による地球奪還作戦をメインシナリオとするというのは前作からは想像ができなかった展開です。
同じファンタジーではあるものの、前作の魔法世界的な舞台から、超未来の科学テクノロジーによるSFになるというのは思い切ったなぁという感想。
そしてそのテーマは深く命とはなんであるか、ということ。
アンドロイド、機械生命体はお互いに自意識を持ったまるで「生命体」であるという描かれ方をしています。
YoRHa部隊のアンドロイドたちは「感情を持つことを禁止」されています。これは兵士であるがゆえですが、月面基地バンカーに暮らすオペレータ部隊は感情の起伏に富み、地上のアンドロイド部隊であるレジスタンスたちはサブクエストなどでその感情を大きく表現しています。
一方の機会生命体は、ネットワークから切り離された個体が自我や感情、思想を持つようになります。機械生命体ネットワークに所属している状態でも人類の家族のようなものを模倣していましたが、切り離されるとそれが顕著になるようで、物語の中では「ここ数百年でそういった異常個体が増えた」ということになっています。
異常個体の機械生命体たちは、同種間のつながりに重きを感じ、アンドロイドに憎しみを抱く者、アンドロイドと共存を願う者など、まるで人間のような多様性を発現させます。
丸いフォルムも相まってか、敵なのに愛らしいと思うようにプレイヤーも錯覚し、愛着が湧いては戦闘になり、画面のこちら側も感情のアップダウンでおかしくなりそうな構成でした。
生命とは何か、生きるとは何か、そして死という概念、種が滅びるということ、これらを思考する動機が無理やり与えられているようで面白いです。
Bルートを少し進めていますが、登場人物たちをさらに深掘りされるような要素が大きく加えられているようで楽しみです。